中国の祝日
というわけで、記念すべき第一話は中国の「祝日」について。最近、急速に経済発展している中国ですが、旧暦にしたがった伝統的な祭事・祝日は、今も人々の生活に深くかかわっています。
また日本でもそうですが、中国でも伝統的な祝祭日には、お祝いの「食べ物」が欠かせません。
花鳥風月を愛で家族や友人と楽しい食卓を囲む。伝統的な「祝」は「食」に通じるのかも知れませんね。
◆伝統的な記念日
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元宵節 旧暦1月15日
旧暦1月15日。春節後の新年最初の満月の夜です。この日は、元宵(もち米で作った団子)を食べたり、提灯を飾ったりして祝います。元宵は地方によって材料や調理法が異なりますが、一家団欒の象徴であり各家庭それぞれの味があります。
清明節 春分15日後
先祖のお墓参りをする日。春分から数えて15日後。24節気の一つ。掃墓節とも呼ばれ祖先を敬い祭る行事が中国各地で行われます。 また古来より、春を迎え家族で郊外に散策に行く習慣があり、これを「踏青」といいます。
端午節 旧暦5月5日
ご存知のとおり日本の端午の節句は、「子供の日」として男児の健やかな育成を願う日です。一方、中国の端午節は、楚の時代の愛国詩人・屈原が川に身を投じた日とされています。両国ともこの日に粽(チマキ)を食べる習慣は共通していますが、中国の端午節では、舟で川に身を投じた屈原の遺体を捜す際に、遺体を食べる魚の気を散らすため川に粽をまいたことが、この日に粽を食す起源といわれています。現在のドラゴンボートレースの由来ともなっています。
中秋節 旧暦8月15日
旧暦8月15日に満月を愛でる日です。月餅(げっぺい)を食べる習慣があり、中秋節には月餅を贈り合うのが一般的です。月の丸さと家族円満をかけたものが、まるい月餅の形となりました。日本の場合は月餅が「月見団子」と変化しますよね。この日は遠方からも家族が集まり、近年は月餅の贈答も商業主義的競争になってきているようです。
重陽節 旧暦9月9日
旧暦9月9日。9は陰陽五行で「陽」にあたるので、陽である9が2つ重なるために「重陽」といいます。この日は古くからの故事に基き、山に登って菊花酒を飲む習慣があり、唐代の詩人・杜甫の詩『登高』はこれがテーマです。
臘八節 旧暦12月8日
旧暦12月8日。仏教に基づく祭日で、釈迦が12月8日に悟りを開いたことに因みます。地方によっては僧侶を中心に「臘八粥」という8種の穀物で作った粥を食べる習慣があり、1年の豊作を祈る日となっています。
<2010年までの旧暦祝日の西暦日付一覧表>
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年
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春節 |
元宵節 |
端午節 |
中秋節 |
重陽節 |
臘八節 |
| 2003年 |
2月1日 |
2月15日 |
6月4日 |
9月11日 |
10月4日 |
12月30日 |
| 2004年 |
1月22日 |
2月5日 |
6月22日 |
9月28日 |
10月22日 |
1月17日 |
| 2005年 |
2月9日 |
2月23日 |
6月11日 |
9月18日 |
10月11日 |
1月7日 |
| 2006年 |
1月29日 |
2月12日 |
5月31日 |
10月6日 |
10月30日 |
1月26日 |
| 2007年 |
2月18日 |
3月4日 |
5月31日 |
9月25日 |
10月19日 |
1月15日 |
| 2008年 |
2月7日 |
2月21日 |
6月19日 |
9月14日 |
10月7日 |
1月3日 |
| 2009年 |
1月26日 |
2月9日 |
5月28日 |
10月3日 |
10月26日 |
1月22日 |
| 2010年 |
2月14日 |
2月28日 |
6月27日 |
9月22日 |
10月19日 |
1月11日 |
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◆法定祝日◆
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新年(正月)西暦1月1日
中国では伝統的にいわゆる「旧暦」に基づいて新年を祝うため、西暦での1月1日はもともとあまり重要視されていませんでしたが、最近では外国文化に触れる機会も増え、中国国内でも重視するようになってきました。しかし日本と違って休みは1日だけのことが多いようですが。
春節(旧正月)旧暦1月1日
春節は中国の祝日の基本中の基本です。日本の盆と正月を足したような感じで、1年で一番大きな祝日です。旧暦に基づく1月1日が春節にあたるので、西暦による春節の日付は毎年違ってきます。因みに2002年は2月12日、2003年は2月1日でした。毎年「正月」の日付が変わるというのも面白いですね。
労働節(メーデー)西暦5月1日
正式には国際労働節。いわゆるメーデー。西暦の5月1日なので「五一労働節」「五一」ともいわれます。この日模範的な労働者は人民大会堂で表彰されます。この日から始まる約1週間の休暇は「五一黄金周」と呼ばれる中国版ゴールデンウィークです。
国慶節(建国記念日)西暦10月1日
中華人民共和国の建国記念日。1949年10月1日に故毛沢東主席が天安門で建国宣言、中華人民共和国が正式に建国されたことに因む祝日です。「十一」ともいいます。中国ではこの日を挟んで約1週間の大型連休となっています。
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◆その他祝日・記念日◆
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情人節(バレンタインデー)西暦2月14日
贈り物をするのは主に男性。チョコレートや花などを贈ります。香港では男性が花を贈るのが一般的です。これらの習慣は欧米と同じで、逆に女性から贈り物をする日本の習慣は世界的には特殊なようです。生活スタイルの近代化・西洋化にともない、中国大陸ではここ10年ほどで急速に広まったようです。
婦女節(世界婦人デー)西暦3月8日
世界婦人デーにならって中国の女性の地位向上を目的に制定されました。働く女性は半日休みとなるところが多いほか、観光地の入場料が女性のみ割り引きになったりします。正式には国際労働婦女節。3月8日なので「三八」とも呼ばれます。
消費者権益日(消費者の日)西暦3月15日
3月15日。ここ数年の消費者意識の高まりとともに、この3月15日は一般庶民にとても重要な1日になっています。新聞などでも特集が組まれ、テレビも特別番組を放送。大きな商店街では資料を展示したりします。
愚人節(エイプリルフール)西暦4月1日
エイプリルフールの日本語における直訳は「四月馬鹿」ですが、中国語だと「愚人節」となります。騙される方からの視点が強いのでしょうか。もちろん西暦の4月1日です。
青年節(青年の日)西暦5月4日
由来は1919年5月4日に起こった「五・四運動」。1915年の二十一箇条要求や1919年ベルサイユ条約など、中国全体に日本の侵略行為に対する敵愾心が高まっていましたが、「五・四運動」は中国近代史上それを最も象徴する運動の1つです。
児童節(子供の日)西暦6月1日
西暦6月1日。13以下の少年児童は1日休みとなります。(もちろん親は休みにはならない)そのためか各地で子どもを対象にした行事やイベントが行われます。少年宮(小学生までの子どもを対象に教育活動を行う機関)でも盛んに活動が行われます。
七一建党日(中国共産党設立記念日)西暦7月1日
アヘン戦争を経て1842年には香港島、1860年には九龍半島の先端部、1898年には新界地区がイギリスに割譲され香港は独自の道を歩むようになりました。それらが中国に返還された1997年7月1日を祝して設けられた記念日です。現在でも香港は1日休日で盛大な花火が上がります。
八一建軍節(人民解放軍記念日)西暦8月1日
1度は手を結んだ国民党と共産党でしたが、国民党が共産党地域への弾圧を強め1927年8月1日、遂に周恩来らが率いる部隊が江西省南昌で武装蜂起し国民党と完全に決裂する。これが人民解放軍建軍の日の由来で、軍人のみ1日休みとなります。
教師節(教師の日)西暦9月10日
西暦9月1日。孔子の誕生日に因んでいます。文化大革命(1966〜76年)の際の教育行政の荒廃を反省し、教師の地位向上を目指す目的から設置された記念日です。教師のみ1日休みになるところもあります。
聖誕節(クリスマス)西暦12月25日
クリスマス。経済的な開放が進み、中国大陸でもクリスマスは年々華やかになっています。デパートのクリスマス商戦や街並み・ビルなどの特別なライトアップなどは日本と同じ。日本でも最近、祝祭日が増える傾向にありますが中国でも同じ事情のようです。
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